自分のではなく、弟の壊れて使ってないマウスで修理の練習するという(

なんで自分のを修理しなかったかというと、
・最もチャタリングの症状がひどく使い物にならない。
・ネットで分解レビューを色々見た結果、かなり分解修理が簡単な構造だった。
・本人の許可が得られた。
という理由。


・マウスの症状
左クリックのチャタリングが激しく、1回のクリックで2~3回反応して使えない。
それ以外の機能は全て生きている。

・修理方法
分解し、左クリックのスイッチ(D2FC-F-7N 20M)を交換する。
交換用のスイッチは https://www.amazon.co.jp/dp/B00YM2Q178 を購入した。
6個で1000円ほどだったので、1個170円といったところか。

・結果
ほぼ問題無く修理できた。
注意深く触れば、クリックの硬さが少し硬くなったかな?というぐらい。


ちなみに、チャタリングのチェックには、windowsに標準搭載されている電卓を使用。
1~9の数字ボタンを順にクリックし、ちゃんと123456789と入力されていればOK。
チャタリングしていると、122345667889とかになったりする。
別に1~9じゃなくても、1と0を交互にクリックしまくったりでも良いし、
電卓じゃなくても、クリックした回数に応じてログが残るようなソフトなら何でも良い。




以下は、同様にG600を分解・修理する人向けに、
実際の作業工程や注意点などを羅列しておく。


まず、G600の分解については、
http://games.ovlinc.com/archives/3143.html
こちらのページを参考にした。
以下の説明で貼ってある写真へのリンクはこのページのものである。
(私は写真撮ってのせれる機材がないんで無断ですが、お借りしてます。)

また、これは私個人がこうやったよというだけの話であり、
この通りにやれば上手くいくというものではありません。
あくまで、参考にするだけにして下さい。実際にどうやるかは自己責任で。
上手くいかなくても私は何の責任も取れませんので。



作業工程


1.裏面のソールを剥がす。
精密ドライバーのマイナスの小さいやつで、端の方をこじあけるようにして少しはがし、
そこをラジオペンチで持ってひっぱってはがした。
けっこうやわらかいソールなので、かなり反ってしまう。
はがした後は、ホコリ等がついてしまわないよう、
ひっつかない所にはりつけておくと良い。
今回は、紙ガムテープのツルツルの裏面を利用した。

2.ねじをはずす。
ソールがあった所にネジが上下2個づつ合計4本あるので、はずす。

3.あける。
ねじを外せばマウスが上下にあけれるようになるが、
通常使用する向きで見て左側で、上部と下部がフラットケーブルでつながっている。
http://games.ovlinc.com/wp-content/uploads/2013/12/P1010859.jpg
下部のコネクタの白い部分を
http://games.ovlinc.com/wp-content/uploads/2013/12/P1010861.jpg
この写真のように上に上げるとケーブルが抜ける。
以前、同様のコネクターをはずそうとした時、
コネクタ自体を破損してしまったことがあるので、
この白いパーツを跳ね上げる時はかなり慎重になった方が良さそう。

これを外せば、上部と下部が完全に分離するので、
上部はケースか何かに入れておいておく。


4.下部から基板を取り外す。
まず、マウスのコードが基板に刺さってる白いコネクタを外して、
マウスのコードを取り外す。

次に、スクロールのホイール部品を取り外す。
https://i.gyazo.com/18eba4bf3ecfba636d2589f7645e89a9.png
この写真の赤丸の部分で固定されている。
けっこう硬くて、手で引っ張ったぐらいでは取れなかったので、
矢印の方向でマイナスドライバーを下にひかっけて、
こじるようにして取り外した。

取り外したホイールはバネ等がなくならないよう、
ケースにそーっと置いておこう。

基板は、後ろ側にひっかけた後、前側の爪にひっかけて固定されているので、
https://i.gyazo.com/cae3cada660d0110f20858472036915a.png
この青矢印2箇所にある爪を開けながら基板の前の方を上に持ち上げればとれる。


5.スイッチ部品の交換
まず、既に付いているスイッチを取り外す作業。これが難しい。一番の難所だった。

スイッチの3本の足がそれぞれが基板の裏側ではんだづけされており、
これを取り外す必要があるのだ。

元から付いているハンダはかなり溶けにくいため、
少しハンダを足してやれば簡単に溶けるようになる。

ここから、今回は、ハンダ吸い取り線を使用してハンダを除去しようとしたのだが、
おそらく、スイッチの足が通っている穴の中まで古いハンダが入ってしまっており、
2~3回、ハンダをつけては吸い取り線で吸うという作業をしてみたが、
スイッチは基板に固定されたままだった。

おそらく、
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E6%B4%8B%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E7%94%A3%E6%A5%AD-goot-GS-108-%E3%81%AF%E3%82%93%E3%81%A0%E5%90%B8%E5%8F%96%E5%99%A8/dp/B0016V5KHU
こういった空気を勢い良く吸うことで同時にハンダも吸い込むタイプのものを使えば、
綺麗に古いハンダが取り除けるかもしれない。

今回は、スイッチを引っ張りながら裏面のはんだをはんだごてで溶かす、
という方法で無理やり取り外した。

ネットでは、どうせ取り外すスイッチは不要なので、
ニッパー等で、おもて面のスイッチの足を切断してしまい、それから、
基板に残った足を1本づつ取り外すという方法で上手くいったという報告もあった。


取り外せたら、次は新しいスイッチを付ける。

スイッチの向きを間違えないよう注意するのはもちろんだが、
スイッチが基板から浮いた状態で固定されてしまわないように、
基板に対して押さえつけながらはんだづけする必要がある。
(浮いていると、基板からの高さが上がり、上部を取り付けた時に、
クリックが押しっぱなしの状態になってしまうらしい。)


6.組み立て。

基板を下部に取り付ける。(後ろ側をひっかけてから、前側の爪2箇所をとめる。)

マウスコードを元通りにとりつける。白いコネクタをさす。

ホイール部分を取り付ける。

上部と下部をつないでいた白いフラットケーブルを元通りにする。
(下部のコネクタにまっすぐ奥まで差し込んで、白い部分を下げれば固定される。)

上部と下部をくみあわせ、裏面のネジ4箇所をしめる。

ソールを元通りに貼る。
(ソールは剥がす時に曲がってしまうが、
反対方向に均等に曲げてやればだいたい元の形に戻る。)
(紙などにガムテープを貼って、そのガムテープの裏側のツルツルな面にソールをはれば、
全体を曲げれるので、元の形に戻す作業がやりやすかった。)



※(マウスの重さを少しでも軽くしたい場合は、組み立てる前に、
http://games.ovlinc.com/wp-content/uploads/2013/12/P1010862.jpg
この写真のおもりを取り外すことも可能。(あけた時の上部にある。)
写真に見えてるネジ2個を取れば、はずれるようになる。
別に取っても軽くなるだけで、機能的には何の問題も無かった。