私の中での麻雀は、「半荘1回だと勝ち負けは99%運。」というもの。

この超運ゲーの麻雀で、少しでも勝率を上げるためには、
牌効率や統計データから考えられる最善手っぽいものを
クソ真面目に淡々と指し続ける必要がある。
ぶっちゃけ、私はそれが楽しいとは思わない。

過去に学生の頃は、それが楽しくて、
仲間内で勝率を競って勝負しまくっていたが、
ふと、戦績がどの程度実力を表しているのかが気になった。
なので、私が個人で確率論で計算してみたところ、
「100試合とかやっても、差が出るのは大きく実力差がある時ぐらい。
実力が僅差だと1000試合やっても分からない」という結論に達した。
当時、仲間内でやるのは、週に数回程度なので、
この勝敗に実力はほとんど反映されず、ほぼ運ゲーということになる。

これ以後、私の中で麻雀に勝つことの意味は薄れ、
「変なことをして遊ぶ」ようになった。
例えば、自分に「カンが可能な場面で絶対にカンする」という縛りを課したり、
おもむろに初手でドラを捨てて「こんなものがあるから争いが起こるんだ!」
と意味不明なセリフを言ったり。

一応、勝ちを捨てているわけではなく、多少遊ぶ以外は普通に手を作る。
(例えば、遊びで1打目に5ピンを捨てて遊んでも、
ちゃんと10巡目ぐらいにはチャンタ等をテンパイし、リーチをかける。
というか、遊んでもなんとかなりそうな時にしか遊ばない。)
とはいえ、それでも真剣に勝負したい人からすれば、不愉快なことだろう。
しかし、幸い私がよく一緒にプレイする人達は、
そういった楽しみ方を許してくれる方や、
むしろ一緒にアホなことして楽しんでくれる方ばっかりだったので、
そんなプレイでも問題無く麻雀で遊べている。


というわけで、また友人と麻雀でネット対戦していたのだが、
ポン、カン、チー、ロン、全部が可能でボタンが点滅していたので、
私は喜んでカンのボタンを押した。

その2順後、西と北を鳴いていただけの下家が小四喜をあがり、
「すっげー初めて見たわwwww」
「というか東と南をアンコで持ってるってすげーなwwwww」
「それは読めんかったwwww」
と場が大いに盛り上がった。

私はマイナス1万4千点でハコった。