Logicool G500s
https://yokkaichi.diarynote.jp/201307051850142305/
↑購入時のレビュー

2013/07/03にAmazonで購入しメインマウスとして使用していたのだが、
2016/06/10頃にチャタリングの症状が出始める。

保証期間が3年=2016/07/03なのでギリギリセーフだったので、
無料で代替品と交換してもらえた。




・チャタリングのおはなし


マウスのチャタリングとは、まあ簡単に言うと、
1回クリックしただけなのに勝手にダブルクリックされる症状だ。

マウスは、ボタンを押したり離したりすると、ボタンからON/OFFの信号が出て、
それを検知することで動作している。
このON/OFFが切り替わる時に、多少のノイズが発生するのだが、
通常では、ノイズは対策されており、動作に何の影響も与えない。
しかし、長い間マウスを使用していると、ボタンの内部の接点が老朽化したり、
摩耗・酸化して導通状態が悪くなったり、静電気が蓄積したりしてきて、
より大きなノイズが発生するようになってくる。
そのノイズをマウスが「クリックされた」と誤検知するのがチャタリングだ。


・チャタリングしたらどうする?

実際にチャタリングを体験した人なら分かるだろうが、非常に使いづらい。
というか、そのままでは使い物にならないだろう。

というわけで、チャタリングが発生した場合何らかの対策を行わなければならないが、
どのような方法があるのか?

いくつかの方法を紹介していこうと思う。


・方法1:修理・交換してもらう。(または、新品を購入する。)

通常、保証期間内ならば、無料で修理・交換サービスが受けられるが、
国内でマウスの修理を行ってるメーカーはほとんどなく、
たいていは新品との交換になる。

というわけで、保証を受けるにしても、新品を購入するにしても、
とりあえず、新品のマウスになるわけだ。

これは、コストを無視してパフォーマンスだけ見れば
最も良い対策に思えるかもしれないが、一応デメリットが存在する。

新品といっても、生産終了などにより、全く同じマウスが手に入らない場合は、
同等の代替品との交換になる。

つまり、マウスの使用感が多かれ少なかれ変化してしまうのだ。
例えば、ボタン配置が少し変わって押しにくくなったりとか。
これはメリットとなる場合もあり、以前より使いやすくなったり、
保証交換の場合は、少し良い製品と交換になる可能性もある。

例えば、今回私が交換してもらったのだと、
¥5600ぐらいで購入したG500sは現在生産していないため、
代替品としてG502 RGBという現在Amazonで¥8500ぐらいのものが送られてきた。
値段だけ見ればかなり良くなったように思えるかもしれないが、
性能面では、※光学センサーの位置が大きく違い、使用感がかなり変わった上に、
3つあるサイドボタンのうち1つがとても押しにくい位置にあったりして、
どちらかというと、少し使いにくくなったかな、という感じだ。

※(G500s 裏面: http://goo.gl/xVqHkl G502RGB裏面: http://goo.gl/JuOjvs
光学センサーがかなり上部に寄っていたものが、ほぼ中心に変化している。
これにより、手首や肘を中心に扇状にマウスを動かしてポインタを横移動した時に、
横に移動する距離が微妙に違ってくる。
ポインタ速度を変えて無理やりあわせると、今度は縦の移動距離がズレる。
といった感じで、微妙に使用感が違う。)

他にも、滑りやすさとか、ホイールの硬さとか質感とかが微妙に違ったりする。

だが、まあ慣れれば気にならなくなるかな?という程度で、
今のところはメリットもデメリットも感じていない。
(もちろん、新品になって寿命が伸びたというメリットは感じているが。)


あと、交換してもらう時に、実際にサポートとどんなやりとりをしたのかも書いておく。

12日12時頃:チャタリング発生、Logicoolサポートウェブサイトで保証を申し込む。
この時、Amazonでの領収証(ネットで表示されるもののスクリーンショット)と
マウスの製品番号(本体や箱に書かれているS/N : xxxxxxxxxというやつ)も送信。
ただし、ウェブサイトが非常にわかりづらく、ちゃんと送信できているか分からなかった。

ちなみに、送った文章は
左クリックがチャタリングしています。
具体的には以下の症状が頻繁に見られます。
・ファイルやフォルダをドラッグしようと左クリックを押すと、2回クリックされたことになり、ファイルやフォルダが開かれる。
・ドラッグできたとしても、動かしている途中に勝手にドラッグが解除される。
このため、まともに使用できません。 修理・交換を希望します。
保証書として、Amazonでの領収書を添付します。

こんな感じ。

13日10時頃:1日経っても何のメールも来ないので、不安になって
サポート窓口に電話してみることに。すると、手続きは上手く行っていたので、
これから送るメールに返信してくれと言われる。
電話を切った時にはもうメールが来ており、住所/名前などを入力して返信。
この時、「同じ製品はもう無いから同等の製品で我慢してね」という内容にも承認。

13日15持頃:「メールを受け取り、確認手続きをしています」というメールが来る。
13日22持頃:「15日に代替品を発送する手続きが完了しました」
16日10時頃:代替品が届く。

チャタリングが発生してから約4日で代替品が届いた。

今回は、間に祝日とかが無かったのでスムーズだったが、
土日なんかを挟むともう少し遅くなるのかもしれない。

あと、故障品はそっちで処分してくれと言われました。
他のホームページに書かれてるLogicoolの対応と同じだ。




・方法2:電源を切って連打する。

ネットで有名なチャタリング解消方法に、
「無線マウスなら電池を抜いて、優先マウスならパソコンから取り外して、
10秒間程度、チャタリングしているクリックを連打する。」というものがある。
これは、上記の原因のうちの1つである「静電気の蓄積」を解消する方法だ。

もちろんこれも試してみたが、多少は改善されたものの、完治はしなかった。
色々なブログを見ていると、「この方法で完治したけど1ヶ月ぐらいしか持たなかった」
といった内容もあったりするので、一時しのぎでしかないようだ。
そもそも、老朽化によってチャタリングが発生しやすくなったり、
静電気が蓄積しやすくなってしまっていたりする場合が多いのだろう。



・方法3:ソフトウェア側で無効化してやる

パソコン側で「高速でクリックを連打したら、それは無視して1回と認識する」
という処理をしてくれるソフトを常駐させることで、
マウスではチャタリングが発生しているけど、
パソコンでの作業には支障が出ないようにしてやる方法。
ソフトを入れるだけで対策できるなら、これが一番良いじゃんと思うかもしれないが、
この方法も万能ではなく、いくつか問題点がある。

・わざわざソフトを常駐させてやる必要がある。
・チャタリング症状がひどい場合は、完全に抑えきれなかったり、
抑えれたとしても、遅延が発生してしまう場合がある。
・ゲームをプレイする時に不正ソフトとして検知されてしまう可能性がある。
・連打ツールやマクロ、他の入力デバイスなどを使って、
実際に高速連打したい時の入力までキャンセルされてしまう。

パソコンの用途によってはほとんど問題無いかもしれないが、
主にゲーム用として使用する場合は、欠点が目立ってくる。

また、通常、チャタリング症状は徐々に悪化していくため、
いずれは、この方法でもどうにもならなくなるだろう。

実際に、私がもう1つ前に使っていたマウスでチャタリングが発生していた時は、
この方法で対策してみたが、2~3ヶ月ほどで症状が悪化し、
抑えきれなくなったため、結局買い換えることにした。



・方法4:内部のスイッチ部分を分解・交換してやる。

この方法は、ある程度の技術や工具が必要になってくるが、
そもそもチャタリングが発生しているパーツ自体を交換するため、
マウスの寿命をかなり伸ばせる可能性がある。これが他の方法に無いメリットの1つ。
また、スイッチを交換するため、クリックの感覚が多少変化してしまうが、
それ以外の面での使用感はほとんど変化しないというのもメリットだ。
(生産終了品とかだと、保証で交換したら同等の別の製品と交換だったりして、
使用感がかなり変わってしまうことがある。)

この方法の問題点は
・分解したものは通常の保証を受けられなくなる場合が多い。
・作業に失敗すると、他の機能が動かなくなったり、完全に壊れてしまう危険性がある。
・工具が必要。(はんだごて、はんだ吸い取り機など。)
(星形ドライバーなど、分解に特殊な工具が必要な場合も。)
・交換するスイッチを入手しておく必要がある。
といった感じである。

逆を言えば、
・電子工作等に慣れており、工具も持っている。
・今から修理したいマウスは、壊れてしまっても良いマウスだ。
・クリックの感覚が多少変わっても別にかまわない。
・今のマウスの使用感が気に入っている。
という人にとっては、デメリットがほとんど無く、かなり良い対策方法である。


特に、市場に大量に流通しているマウスは、
その分解・修理レビューの記事もけっこうあったりするので、
それを参考にすれば、あまり慣れていない人でもできるかもしれない。

参考例:G500sの分解・スイッチ交換修理レビュー記事
http://zigsow.jp/portal/own_item_detail/228707/
http://games.ovlinc.com/archives/5731.html

交換するスイッチの入手方法としては、通販で購入する以外にも、
他のマウスから取り出すという方法もある。

他のマウスのスイッチなんて違う物では?と思うかもしれないが、
http://www.omron.co.jp/ecb/products/sw/special/vol2-p1.html
によると、
「~マウスに組み込まれているスイッチの70%~80%はD2FC型です。」
らしい。

調べてみたら、私や家族が使っていたマウスのうち、
スイッチの種類の情報が出てくるものはほぼ全てD2FC-F-7N シリーズだった。
(シリーズ内でも耐久性やクリック感が微妙に違うらしい。)
http://www.zeecrear.com/?p=14832 を参照。)

Amazonでいくつか買っとこうかしら。

これで今のG500sも修理できるのでは?・・・

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